長野市南県町のノーノ分室さんで今開催されている展示に行きました。
[ berg + jouer avec moa? EXHIBITION ]
東京で活動されているおふたりの作り手さんの展示です。
ノーノ分室さんのブログでも展示の様子が見れます。
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bergさんの展示は、
前世はおじいちゃんのウールのジャケットだったのでは?
なんて勝手に想像してしまうような、渋可愛い仕立てのバックや、
藍染めシリーズ、壁掛けができる一輪ざしなどありました。
bergさんは、古いモノをリメイクしてかばんなどに仕立ててくださる
オーダーメイドも請けおう作り手さん。
作り手として、思いのこもった洋服に手を入れるのは、
さぞかし緊張するお仕事なのでは…と思われるのですが、
bergさんも、
「これは依頼主さんとの信頼関係で成り立つことだから、
こうやって展示などで実際にお会いしてお話ができた方とでないと、
じっくりと作品作りに向きあえない」とおっしゃっていました。
写真は、bergさん作のミニブック。
こどものころ、おばあちゃんにもらった大切なワンピース。
もう着れなくなったけれど大切におばあちゃんの思い出とともにしまってあったワンピース。
それがbergさんの手でリュックサックにかたちを変える様子が、
さりげないイラストとともにミニブックの中に納められていました。
bergさんの手でリメイクされることで、
思い出のつまった洋服とずっと一緒にいられるようになるんですね。
オーダーリメイクのもの作りをしながら、
ご自分の作品を、手創り市や個展で発表されているそうです。
bergさんのブログはこちら
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もうおひとかたの「jouer avec moa?(ジュエ・アヴェック・モア?)」さんは、
樹脂アクセサリー作家さん。
“CIRCUS”という写真集からのインスピレーションが原点、
今回は「Parade~空の遊園地~」というコレクションを展開されています。
青を中心とした月夜のような世界感でした。
2011年にも同じくノーノ分室さんで開かれた展示にお伺いしているのですが、
今回は青、濃紺、
すこし儚い、中世のノスタルジックな時間が埋め込まれているような印象をもちました。
どこか寂しげながら、うっとり。
ぜんまい仕掛けの時計の音に吸い込まれていくような…。
ひとつひとつの樹脂の中に、花がうめこまれていたり、
(中をのぞくワクワク、忘れかけた乙女心が…。)
ディスプレイもとても素敵でした。
昨年には「まほうの樹脂」という本を出版されたそうです。
「曲芸師の時計」「手品師の余興」「月夜のテント」などなど
ひとつひとつ名前がつけられた作品が、
美しい写真集となってたのしめるのですが、
後半は作り方のhowto本にもなっていて、え、作れるの?とびっくりしました。
jouer avec moa?さんのサイトはこちら
ブランド名は、フランス語で「あたいと一緒に遊ばない?」という意味なのですね!
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[ berg + jouer avec moa?EXHIBITION ]
作品の世界感を楽しめて、
ふたりの作り手さんにお会いすることもできる今回の展示は、
この3連休、12日(月)まで開かれているとのことです。ぜひ!