day&day scrup 2004.6/1〜.
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2004.6.15  クルミの絵




クルミがアートスクールで描いた絵の一枚。
いつもはすきなもの(お花だとか、ちょうちょだとか、)を描くことが多いのだけれど、
この日は、周りの小学生達が静物画を描いているのをまねしたかったらしく、
堂々と描いたパイナップル。
絵にまけじと、サインも堂々としたもの。
(イーゼルを使って描いたので絵の具が垂れてしまったところを、
密かに先生が白く塗りつぶしてくれている...。笑)

アートスクールの近くのショーウインドウで1ヶ月程飾って下さるそう。
夜はライトアップされるとのこと。
夜更けに飲み屋帰りの人たちが通りすがりにこの絵をみたりしたら、
いろんな意味でにっこりしてしまうのではないかと思う。

先日は画用紙いっぱいに赤や黄色や黒やいろんな色の混じった『虹』を描いていた彼女。
「ママ、あの絵にピンクがあったでしょ。
ピンクの絵の具ないのに、なんでピンクにかけたでしょーか。
あのね、赤と白まぜたらピンクになったんだよ。
そしてね、ぜんぶまぜちゃったら黒になっちゃったんだよオオ....。
だから『にじ』じゃなくて『いろんないろ』の絵なの。」
帰りの車の中で必死になって“黒い虹”の弁解をする姿に笑いが止まらない母であった...。





2004.6.10  ちいさな赤




わたしが幼稚園位のころ着ていた服に、
かすれたピンク地のジャンパーがあった。
胸のところに黄色の髪をしたキャンディキャンディのような女の子のアップリケがつけてあって、
ある日母がその女の子の口に赤い刺繍糸で紅をさしてくれた。
その赤にいつもドキドキしながらジャンパーを着ていたのを覚えている。

毎日ひとつぶ、ふたつぶ、と子供が庭から取ってくるいちご。
ちいさな赤がとても綺麗。

思い返せば学生の頃、赤い口紅をつけていてバカ殿と言われたことがあった。

ちいさな赤のかわいい記憶と苦い記憶。




2004.6.6  -ことばとかたち展-




望月道陽展-ことばとかたち-を訪れる。
桜華書林は二度目。
前はフウタをおんぶし、暴れるクルミを押さえ付けての訪問だったなあ、と懐かしく思い出す。

桜華書林は出版企画をされている方の御自宅兼ギャラリースペースなのだけれど、
作品達は家の廊下や階段、居間や玄関の上、床の間などところ狭しと展示される。
Yチェアがあると思えば、きっと年代もののツヅラがあり、
その裏にはこどものおもちゃやぶーぶーがカクシテあったり。
(お孫さんが産まれたばかりだ、と前来たときおっしゃってた。大きくなったんだな。)
この敷き居のなさはやはり驚く。
(トイレにももしかしたら作品があったのでは....。お借りすればよかった。笑)

最近出版された望月さんの画文集「方舟に積むものは(筑摩書房)」の原画やリトグラフ、
ブロンズやのれんなどの飾り布に至るまで50点余りを見ることができた。
望月さんの作品は崇高な雰囲気の中に遊び心やなまめかしさがある。
染色作品達の落ちつきた色遣いが好きだ。
展示ではガラスで布をおしつぶしてしまう額ではなく、
ちゃんと額の中に空間が作ってあって、布の表情あってこそなのだと痛感する。
染色、陶芸、ガラス絵、版画、木彫、ブロンズなど多用な技法を用いて
独自の世界を築いている望月さん。
この“独自”というのは何にも変えられない魅力。
耳をたれるこやぎのブロンズの光と影が妙に頭に焼き付いている。



:: PHOTOは画文集-道に降りた散歩家(偕成社)-





2004.6.4  餃子




餃子を作っている時は決まって手伝いたがります。
「ぎょうざじゅくりはたのしいね-。くーるみ。」とフウタが鼻歌まじりに言います。



手前がフウタ作。左奥がクルミ。
........自分で作ったモノは自分で食べてもらうのでいいのです。
クルミはお雛様とかシュウマイのような形にしたがるのだけど、
なかなか焼くと美味しかったりして笑ってしまう.....。




2004.6.3  手製本



3年前に作った手製本があるのですが、
3月に東京で行った個展にも持っていったところ、
嬉しいことに何人かの方に再製作のご要望をいただいたので、
時間をみつけて作っています。
5月からこつこつと作っているのですが、なかなかはかどらなくてごめんなさい。
時間いただきついでに(笑)表紙にちいさな刺繍をしています。
子供達を寝かせる前の15分、とかそんなスローペースですが、
決まってクルミがわたしの横に座って、針を動かすのをじっと見ています。

近頃のクルミを見ていると、
これから小学生、中学生となるにつれて、
親から離れていくばかりなのだろうなあ、と思います。
その自立への長い道のりを、静かによりそっていきたいと思う。

家の中でちょこまか動いている母親の姿をクルミはどう感じているのだろう。
家事や子供の世話などをしているのではないわたしの姿に
クルミが興味を持ってくれるのは、なんかうれしい。
女同士だもんね。

手製本、夏までには完成すればいいな、と思っています。





2004.6.1  お菓子作り



たまごや牛乳やバターを使わないレシピで、
ラズベリーマフィンとチョコレートブラウニーを作りました。
うちの子供達はアレルギーで牛乳やバターが食べられないので
市販のチョコレートに妄想を抱いているのですが、
純ココアを使えばチョコらしきお菓子が作れるものなのだなあ、と感激しました。
でも子供達にとっては思い描いていたよりちょっと大人の味だったみたい。

卵は充分な加熱をすればアレルギー反応を起こすことはなくなりました。
食べられるものが増えるのは親としては嬉しい限りなのですが、
やはり今まで口にしなかったものなので、
給食の卵そぼろなどでも好まないようで、どけて食べたりしているようです。
しかたないことだと思います。急に食べられるよ、と出されても抵抗があるのは当然かと思う。

アレルギーとは関係ないと思うのだけれど、
クルミは歯ごたえのないものをあまり好まなくて、
ケーキより、フランスパンを選ぶような傾向があります。
手作りしたものを食べてくれないと腹が立つけれども、
でも強要するのは間違っている、と自分にいい聞かせてこらえています。
次の日に作ったクッキーやビスコッテイは喜んで沢山食べました。
やはり喜んで食べてくれる姿は、母としての活力源です。





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