中条地域の活性化推進活動をされている方々とお話する機会がありました。その中のおひとりKさんは、わたしの娘が中条村の保育所に通った15,6年くらい前からずっとお世話になっていて、ホームページもずっと見てくださっていて、お会いするといつも「見てるよー」と声かけてくださり、展示会にもご家族でいらしてくださったり…。ありがとうございます(涙。

そのKさんとお話していて、同じ中条地域で『山葡萄の籠バック』を作られている筒井さんをご紹介くださるという話になりました。(Kさん、本当にありがとうございます。)

 

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同じ中条村で創作活動をされている筒井さんの籠バックは、時々作品を拝見する機会があり、なんてすてきな…と長年憧れていました。

 

 

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あれ、どこにわたしは来たんだろう…..一瞬戸惑う。男の基地!!という感じでびっくりです。筒井さんは村でもときどき「発動機」のイベントをされていて、発動機のイベントってなんなんだろう…と思っていました。愛好家が全国からあつまるそうです。(筒井さんは「長野發動機遺産保存研究会」の事務局をされています。)

 

 

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たぶん、辺り一帯埋め尽くされた発動機や年代物のバイクや車たち…博物館並みにすごいような気がする。何も知らなくても、圧倒…。

 
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筒井さんです。御年70歳でいらっしゃいます。
 

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その先がこれです。山葡萄の籠作りの素材の山!

 

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蔓とは違いますね…荒々しいというか男性的というか、迫力ある素材感に圧倒されてしまいました。筒井さんご自身で山に入られ、10数メートルのぼって山葡萄の木を伐採し、表皮と芯の間の部分の皮をはぐ。それがこれです。1年のうちで、梅雨の時期にしか皮がうまくはげず、その時期に一気に素材採取をしなければならないのだそうです…。素材採取が一番たいへんな仕事だと。

 

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伐採時につかう、命綱….。

 

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作品の数々…かっこよすぎて倒れそう….

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年代物バイクや古書と並ぶ、このカオス感…。
(写真のバイクは、筒井さんが乗ってらっしゃるそう)

 

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大きな設計図なども入るサイズのバック。こんな鞄を持ったビジネスマンいたらほれてしまう。

すっかり籠の世界に陶酔していたら、
「本業はこっちなんだ…」と筒井さんに導かれて奥へ…。

 

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筒井さんが小学生のころから力を尽くし続けて収集した、車の雑誌や資料、社史、カタログetc..の貯蔵場所なのでした。筒井さんは、車両データベースを作り本にすることにもう何十年も力を注いでいらっしゃるのでした。各社車のメーカーでも保管していない貴重なデータが、筒井さんのところにはあって、メーカー側が自分のところの持っていないデータを筒井さんにもらいに来たりするそうです。「筒井さんに預けたい..」と全国各地からさまざまなデータや資料を託されることも多々あって、「いつでも出版できるようにまとめてある」貴重なデータの宝庫になっているのでした..。

このお話をしてくださる筒井さんが一番生き生きしてらっしゃる…。

 
  
おもてなしまでいただきました。

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お茶といっしょに出してくださるものも、ぜんぶ手作り。
ドライ林檎や、ゆず砂糖煮、お漬け物…。
(↑ミックスナッツの缶の中身も、自家製落花生ですから…超美味しかった)

 

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娘さんが籠制作をされていて、娘さんにならってはじめたのがきっかけだそうです。
写真は娘さんの作品。女性らしい繊細で手間ひまのかかった、やさしい作品ですね…。
MWC.WORKSHOPでもよく使う”シナ”を編み込んだものや、胡桃付きのポーチ、いいなあ。

 

もともとは警察官でいらした筒井さん、とことんやる追求の姿勢とはうらはらに、ものごしは柔らかで、常に笑っていらっしゃる…時間がいくらあっても足りないだろうなあ、と思いますが「毎日が日曜日」とにっこり。

すごいエネルギーを持った方が、村にはほんとたくさんいらっしゃる…。
尊敬と圧倒とで、興奮の1日でした。

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それから…
 
念願の山葡萄の籠バックを愛用しております…(涙。

バックのこと、またご紹介します。