昼間はひなたぼっこのきもちいい温度になってきました。
小さくもめいっぱい花びらを太陽にむけている野の花達をみているときもちがいい。
これからあちこちの桜が咲き誇り、散り、五月には緑の勢いがぐんとついてくるでしょう。
そんな季節のまえに、
やっとあたたかくなってきた喜びを全身であらわしているような
小さな花々たちをいとおしく感じます。
「おそとが きえた!」という絵本があります。
「おだんごスープ」と同じ角野栄子さんと市川里美さんの作品です。
日あたりの悪い家にすんでいたおばあちゃんが、
曇った窓ガラスにあこがれのおそとの景色を指でかいていたら、
いつしかそれが現実のものとなった、というファンタジー。
おばあちゃんの移り住んだあたらしいおうちのおそとには
花がさき、鳥がなき、虫がいて、池もあって、
木もベンチもブランコも、そしてひとがたくさん。
今この季節に似たほっこりを感じさせてくれます。
ギャラリー部屋で飾っている、木の実たち。
草花とはまた違った、堅実な愛らしさをもちあわせた自然の見事な造形物が、
アクセントをつけてくれています。
2009.4.6