タンタンのずぼん

いわむらかずお著 偕成社
フウタ1才8ヶ月。
今いちばん好きな絵本です。
毎晩寝る部屋に入るやいなや
「たんたんじゅぼん...たんたんじゅぼん...」と呪文のようにとなえている..。

おさるのタンタンは、
おばあちゃんの作ってくれた、ズボン吊りのついただぶだぶのズボンで、
いろんな遊びやわざをみつけます。
ぶらんこ、よーよー、でんしゃごっこ、
おとうさんにぶらさがったり、おかあさんの買い物のおてつだいもできる。
しまいにはじぇっときになって空にまで飛んでいってしまいます。

フウタはそんなタンタンに夢中。
でんしゃも、タクシーも、ジェット機だって知らないのにね。
絵にあわせて「ぴゅーん」だとか「ぷっぷー」とか「ねんねー」とか
フウタ語の解説がつきます。
ひとつ困っているのは、
彼がこのおさるくんの名前を『タンタンノズボン』だと思い込んでいること..。

ある日車で、横に座っている胡桃が窓の外をぼけーっとみつめながら、
この本を、最初から最後までそらんじていました。
時折、ベッドで胡桃がフウタに読んでやっているシーンがあります。

愛嬌あるタンタンのお顔と、だぶだぶ加減がたまらない、
こどもたちの宝物の絵本です。


2002.10.

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