ずっと以前に頼んでいたマッチが届いた。忘れていたのでうれしかった。
絵は谷内六郎さん。マッチなんてずっと使っていないなあ。

今楽しみにしている番組のひとつであるNHK人間講座「絵本のよろこび」で、松居直さんが昔話の力に触れていた。テキストには小沢俊雄氏の言葉として次のような文が記されている。

「核家族化が進んだ現在、子供が育つということはどういうことなのか、という知恵の蓄積がなくなってきました。そのために若い親たちは頼るべき伝承がないので、不安になり、臆病になってきているのだと思います。そういう現代だからこそ、伝承されてきた昔話からのメッセージに耳を傾けなければならないと思うのです。」

新宿の喫茶店「スカラ座」の閉店、美智子様の正田邸の解体などをテレビで見ていると、漠然とした空虚さが残る。さみしい、とかそういう気持ちとは違うのだけれども。

古い時代のものがもつ沈静作用を実感する度に、自分の子供達は安心して生きていけるのだろうか、と少し切なくなる。

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