day&day scrup 2004.7〜.
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2004.7.23  夏野菜



信州は比較的に涼しいほうだろうから、
暑いなんていっちゃいけないのかな、とか思うけれども
それでもごはんつくるのが、ほんとにめんどくさい-と思うようなムワッとした夕暮れに、
ぼーっとする頭で切ったり和えたり茹でてかけたり、などと淡々と夕ご飯の用意をこなしていて、
ふとテーブルの上をみると、案外色鮮やかだったりして、
そんな日はラッキー、と思ってしまう。鮮やかな夏野菜のおかげ。

トトロをテレビでやっていて、久しぶりにゆっくり見た。
クルミが2歳になる前の夏のことがぶわっとよみがえってきた。
あの頃はまだ託児所とか幼稚園とかにも属していなくて、フウタはお腹の中で、
クルミとふたり、一日がとても自由で、永遠のようだった。
クルミのアトピーがとても悪化して、かゆみがずっと止まらなくて、
でもトトロを見ているとちょっと落ち着くみたいで、
一夏で100回くらい見たと思う。
家族の歴史を振り返っても一番辛かった時期だったと思うけれども、
庭には手伝いに来てくれていた母が植えた花や野菜が元気に育っていて、
夏のひざしのもと、燃えるように緑がしげり、
あの時期をわたしは、うつろな目で縁側ごしに外の木々を眺めて過ごしていたように思う。

トトロの映画の中で一番好きなのは、
いなくなったメイちゃんをサツキちゃんが村中駆け回って探す場面。
道ばたの竹林のあいだから夕暮れの太陽の光が筋となってもれて、
サツキちゃんを照らすシーンは、夏のにおいに満ちていると思う。

サツキちゃんとメイちゃんのトマトやキュウリを食べる姿も好きだ。
いつのまにか、クルミはメイちゃんを追い越して、
おねえさんになってしまっていることに、少し混乱している。





2004.7.22  Maple&Nuts



ミカちゃんからのお届けモノはいつも唐突で、
もうまったく...と思いながらも、飛び上がる程に嬉しい。
いつも気のきいたミカSELECTの食材を詰めてくれて、
まったく例外なく、わたしの胸をおどらせてくれる。
箱を開けるわたしのことをどこかから覗いているのでは、とおもうほどに。

京都の輸入食材店に勤める彼女は、ふたつ年上だけれど、
クルミの誕生前後を共に過ごしてくれた貴重なともだち。

「Maple」の葉をかたどったMapleシュガーは、かじると以外にクリーミーでお菓子みたい。
メイプルシロップ好きの胡桃にはまだ内緒。
たぶん“もういっこだけ、もういっこだけ”と食べ尽くしてしまいそうだから。
「Walnuts」ならぬ、殻付きヘーゼルナッツは、
どんぐりのような形もかわいらしく、
殻を割る、という行為を経ていただく食べ物というのがミカちゃんらしいので、
ちょっとずつ大切にいただいている。

贈り物というのは
そのひとの人柄みたいなものがにじみでるものだなあ、とつくづく思いながら、
我家に楽しいモノをとどけてくれる人たちに感謝し、
その人たちのことをおもいだしながらお茶の時間を楽しむ。

祇園さんの終わった京都、暑いだろうなあ.......。




2004.7.19  プラムをかじる



午前中、プールでいっぱい泳ぐ。
久しぶりにクルミと一緒にプールに入る。
スイミングに通って1年半の彼女は、
去年はつま先立ちでかろうじて水から顔を出していたのに、
水の中で自由自在に遊びまわる。
わたしのクロール(もどき)を見て、
「手がまがってるよ」と指摘する。
ぐさっ。

クルミがスイミングで教えてもらっている間、
いつもフウタと一緒に、流れるプールで遊んでいる。
遊ぶ歴も1年半なのだけど、彼は今だ水に顔をつけられない。
フウタ、大きくなったら一緒にクルミに泳ぎを教えてもらおうね。

お昼寝して、夕方縁側でプラムをかじる。
残った種は庭にうめていた。

カナカナカナ...とひぐらしが鳴く。




2004.7.16  暑い日々



寒かった去年と比べ物にならない位、暑い日が続いている。
ダンナも工房が猛烈に暑くなるので、
仕事を朝いつもより数時間早くから始めるようにしている。
夜ごはんも早めに済ませて、早く寝る。
朝晩は比較的冷えてくれるので、本当に助かる。

工房の横は、村のセンターになっている。
幼稚園の帰り、子供達と寄ると、
フウタが「パパいっしょにいすにすわろう-。」と言ってパパを連れ出す。
ちょっとしたリラックスタイムになっているようだ。

最近ニモのDVDを買った。
海の中の景色は、見ているだけでつめたくさわやかで心地よい。

せんぷうきの風で、ふうりんがゆれる。
台所に麻ののれんも作ってかけてみた。

いろんな気分転換で夏を乗り切ろうとおもう。





2004.7.15  tea time



毎日朝と昼過ぎに紅茶を入れる。
豆乳をいれて、豆乳teaにするのが好きだ。
お供はブルーベリーマフィンとごまスティック。あたためると格段に美味しくなる。
懐かしい味でもあり、元気になる味でもある。
食べて満足はしても、元気になるモノってなかなかない。

わたしはモノ作りをするひとの傍らにいて、
その精神的なバランスの取り方の大変さを少しは理解していると思うのだけれど、
情報にのみこまれすぎず、まどわされすぎず、
必要以上にこびず、しゃしゃりでず、
自らのペースを自覚しようとしながら
ひたむきに取り組む(取り組もうとする)ひとというのは貴重だと思う。
そんなひとたちのことを思うと、わたし自身の気持ちもとても落ち着く。





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