day&day scrup 2004.4.25〜30.
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2004.4.30.  ADAMさんの自宅展



ダンナが工房を移転したことで、陶芸家のADAM SMITHさんの工房ともより近くなった。
ADAMさんの所はだいぶ山の上の方だけれど、
そこまでの道はりんご畑が広がっていて、今は一面白い花が咲き乱れている。




ぱあっと開けたところに経つ古民家。素朴で気持ちいい場所。
新作の青みを帯びた乳色の器やキャンドルスタンドが、明るくて優しい雰囲気で素敵だった。

ここにくるといつもお散歩したくなる。
若芽が顔を出している木々や、眼下に広がる草花や、まだ雪をかぶっている北アルプスの山並が、
自然とADAMさんの家の一部となっているのが、とてもすがすがしい。




2004.4.30.  木箱いっぱいのりんご



4月のはじめ頃にりんご農家のお友達の所へ行って、
土蔵にいっぱいあるりんごを分けてもらった。
庭の井戸水の水路に生えていたクレソンも採らせてもらって、
そちらはその日のうちにスープにしていただいたのだけれど(美味しかった...)
りんごはまだまだ山程あって、
やれケーキだ、ジュースだ、とせっせと食べさせてもらっている。




りんご10ヶ分のジャムを仕込む。
レモンとてんさい糖とシナモンを入れて、角切りりんごも混ぜて煮る。

玄関に置いているので、ムクドリ(多分)に5,6ヶ食べられてしまったけれど、
帰ってくるたびにりんごの香りが漂ってくるので、ウレシイ。




2004.4.27.  おにいちゃん



姉が体調を崩し、ひとりで幼稚園にいくことになったフウタ。
家を出る前に「クルミー。ちゃんとおうちでねてるんだよー。」と大きな声を張り上げていた。

小雨。傘を自分でさして行けた。
傘の持ちてにさくらの花びらがついた、といって
ちっこくて真ん丸な指で一生懸命はがそうとがんばっていた。

入り口で待っている先生の前で、いつも照れてなかなか教室に入れないのだけれど、
上履きも自分ではけたし、おたより帳も自分で出せた。

いつも姉の影で甘えん坊の彼が、彼なりに頑張っていた姿。
かわいらしかった。




2004.4.26.  山の草花



こごみ。ぜんまいみたいに先がくるんと丸くなった山菜。
塩ゆでして、鮮やかな緑になったら、ゆでたてをマヨネーズをつけて食べる。
これは、昨年に引き続き今の私のはまりものである。
あくはほとんどなく、適度な歯ごたえと、若干のぬめりがあって、こどもでも食べやすい。
(うちのマヨネーズは、ノンエッグの“マヨドレ”)
村の市では袋にいっぱい入って200円程で手に入れられる。村のひとが摘んでわけてくれることもある。
スーパーで売っているのは、ちょっと成長しすぎていて堅い。それは他の山菜でも言えることだけれど、
摘みたてのものはやわらかくて、素朴でやさしい味がする。
山には山菜のポイントがいろいろあるらしいけれど、いつかわたしもこごみ摘みをしてみたい。




こどもたちといっしょに、お外で摘んだ草花をカップにいけた。
わさびの花、八重桜、あと紫の花はなんて言うのだろう...たんぽぽとかに混じってそこらじゅう生えているモノ。
以前暮らしていた山の家(今もお借りしているのだが)の庭には、わさびがたくさん生えている。
週末白い花を咲かせていたので、クルミが山ほど摘んでくれた。
八重桜はダンナの工房の敷地で満開を迎えていて、塩漬けにもしてみた。

むかしから、ちょっとした雑草や、道路のへりにはえている草花などを家で飾るのが好きである。
なんというか、それが「花を飾る」ということにいちばんしっくりくるような気がするから。
(育てるのは苦手なんだけど...。笑)




2004.4.25.  こいのぼりのたなびく公園で             



こどもに対して、悩み煮詰まるワケはいつも同じだ、と根本ではわかっているのに。

きっと今のわたしは鬼のような形相で一日こどもと接している。
テンションを落ち着けて、つくづくそう思った。
自分に対してのエゴだったり、よくばりすぎてわがままになっている部分を取り去って、
もっと私自身純粋に過ごしていきたいと思う。
うちのコが他のコとくらべてどうか、との比較ではなくて、
今のうちのコたちは、まだまだ親の力や気配りが必要な時期なのだということ。
わたしにとってのかけがえのない指命だということを忘れないようにしたい。

快晴の日曜日。こいのぼりが風にたなびいている公園へ。
雪がとけてはじめてかな。ひさしぶりだ。しばふの上を草だらけになりながら転がりまくっている。
スギナの葉がすぽすぽ抜けることや、ペンペン草をペンペンさせるやり方を教えてあげたら、
クルミは夢中になって草さがしをしていた。
「ママ、むかしやったみたいに、草のごはんやさんやって」とクルミ。
どかんの中に隠れたクルミに、
どかんに空いた穴から「ごはんだよー」と草を差しいれて遊んだことを、
今もしっかりと覚えているのだった。

自転車の練習をしにいったところでは、
だんごむしや、赤ちゃんバッタや、赤くてまんまるのてんとう虫を
ふたりで土の上に這いつくばって探していた。
おねむになったフウタを抱いてひなたぼっこをしていたら、わたしも眠ってしまいそうだった。

邪険な態度で接しなければ、こどもたちもいい笑顔をみせてくれる。
かんたんなことなはずなのに。




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