「5ひきのすてきなねずみ おんがくかいのよる」
たしろちさと作 ほるぷ出版


安曇野絵本館「たしろちさとさんの絵本原画展」でこの絵本の原画をじっくりみました。
やっぱり原画は力があります。素敵でした。

かえるさんたちのおんがくかいをこっそりのぞいてみた5ひきのねずみたち。
かえるの合唱があまりにすばらしくて、その夜ねずみたちは興奮しちゃってねむれないのでした。
(その表情が可愛くて可愛くて........。)


自分たちもおんがくかいを開きたい!と、楽器も手作りします。
作るといっても、ねずみちゃんたちは、
空き缶や、マッチ箱、ストロー、短くなった鉛筆とか、
まちのどこかでひろったものをうまく使って楽器に仕立てます。

(絵本館には、実際にたしろちさとさんが作られた模型も展示してありました。
工作の発想がたのしくて、我が息子が喜びそうだった!)

ねずみちゃんたち、いっぱい練習して、ついに“ねずみのおんがくかい”をひらく事に!
たくさんのお客のねずみがきてくれて、緊張の中でもがんばって、だいはくしゅをうけます。
その中に“かえる”くんたちもこっそり混じっていました。
最後にはみんなでいっしょになって大合唱なのでした。

なんてすてきなまんげつのよる!

絵がとっても素敵です。
色合いは、どこか古びた懐かしいカサカサした感じがして、
筆使いは、絶妙。黒のラインが素敵にさしてある。
どの絵も、明るくて元気なのに、落ち着いている。
たしろさんの「はらぺこきつねと まめスープ」という絵本は、昔話チックで小気味良かった。
よみきかせで一年生に読んであげたら喜ぶだろうな〜、いい本みっけ!とにっこりしてしまいました(笑。
お話はどれもかわいいけど、仕立てられた絵本はとってもオトナな感じ。どっしりしている。

もうすぐ娘息子の、小学校でのおんがくかい。
和太鼓やピアノをがんばっているようです。
すばらしいステージをたのしみにしているよ!


2010.6.17







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