8人の作家達が、本業ではなく作った趣味的実験的(?)コモノをあつめて展示する「オモシロコモノ」に参加しています。(安曇野ギャラリー・シュタイネにて6/20まで)

搬入のとき、ギャラリー・シュタイネのご主人が、「このギャラリーをつくったのは“スタシス・エイドリゲビチュス”というひとの絵にやられちゃって、安曇野絵本館に通いだしたのがきっかけなんですよ。」とおしえてくださりました。はじめて耳にしたお名前だったので、画集をみせていただきました。「クレセント・ムーン」.....とびきりの作品集。月がモチーフとなってどの絵にも登場するのですが、月は常に、“役に立とうとしている”のでした。 「MASK」はどこかダークで寂しげだけど、くすっとさせられて。

この空間は、シュタイネのご夫妻の感動と衝動が作り上げたカタチなのだなあと思うと、石壁や、生けられた草花やニッチにおさまったコモノたちの美しさもまた新鮮にうつり、オモシロく感じられるのでした。




搬入も無事終えて、パンやさん「るんびに」にいきました。
あんパンやハーブパン、さつまいもチーズパン、いちじくフルーツパン、外のテラスでいただきました。
人参のつぶつぶが見える自家製天然酵母で作られたパンに、コレコレ....と幸せなキモチに。
ここも森の中。鳥の声がこだまし、パンの工房の気配も心地よくて、おなかいっぱい。



安曇野絵本館にも寄っていくことにしました。
何年ぶりでしょう。雨上がりの絵本館はやはり森の中で静かに灯りをともしていて、ドキドキしました。
「たしろちさと絵本原画展」が開かれていました。どの絵本も存じ上げなかったのですが、5ひきのねずみシリーズの絵を追いながら胸がいっぱいになって......ほんとに、この満たされるキモチは久しぶりでした。
涙腺ゆるみまくり。枯渇していたんだなあ....。

ずいぶんと長く絵をたのしみ、安曇野絵本館のご夫妻に珈琲をいれていただいて、お話しました。
カッコイイご夫妻でした。何度かここには来ていたけれどご夫妻とお話するのははじめてで、抱いていたイメージとは全然違いました。なぜならこの絵本館は「オトナのためにつくった...」とうたっていて 未就学児や団体さまおことわりのスタンスをとっていらっしゃるので、どこかあっさりクールな方なのではと思い込んでいたのです。とんでもない、ご主人の情熱と人間味あふれる価値観、それをうけとめる奥さまのココロのゆとり、はじめてお話させていただいたのに、子育て談義で1時間 (笑)。
自身の生き方や子育てに納得している感じのすがすがしさがありました。「これが父親、これが恋愛」みたいなところがほんとにかっこよく映った。また伺うのがたのしみです。(スタシスの画集「クレセント・ムーン」は、出版社がつぶれてしまい、その直後全部在庫を買い取ったけど、すぐに完売になってしまったそうです。)


いろいろつながっていきます。たのしいです。


2010.6.5







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