はじめから完成されているものなどない、と言葉を座右の銘とし
ギャラリー&カフェをはじめて1ヶ月経って、
ふりかえり、そのふりかえっている自分を別の自分がみつめていたり不思議なかんじだ。


オープン直後にいらしてくださったお客様で、忘れられないご夫婦がいる。
緊張がマックスになっていたわたしは、
珈琲とカフェラテをお入れしたものの、
のせたお盆から手を離すことができなくなっていた。もうパニックだ。
どうして?どうして?手が震えてうごかない。
そんな私に「だいじょうぶですよ」とあたたかな笑顔で声かけしてくださり、
お盆からお飲物をおろしてくださって、
そして、ずいぶんとゆっくりくつろいでくださった。
ギャラリーのアイテムをじっくり吟味してくださり、お求めくださり、
帰り際、豆乳のパンナコッタをたべてくださったスプーンの使い心地が
とてもいいとおっしゃってくださり、
ほんとうに満足です...、とギャラリーの空気を楽しんでお帰りくださったのだった。
お帰りになられた後ろ姿をみながら、涙がじんわりあふれてきた。
胸につかえる複雑な気持ちと、心からの感謝の気持ちが入り交じって。

自分の思うようにいかないこと、いっぱいある。でも
私達のギャラリー&カフェは、お客様がいらっしゃることで
やさしい空間になる。自分はその一部であるだけ。

あるがまま、をこの空間がうけとめてくれている。






木を削るのは、お子様は大好きですね。
ゴールデンウイークにいらしてくださった可愛いお客様!


2009.5.7




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