五ヶ月になる友人の赤ちゃんをだっこさせてもらう。
ちいさいなあ。やわらかいなあ。
大きな目をぱっちりと見開き、宙一点を見つめている。
おなかいっぱいで満足しているのか、ときどき「うーうー」と愛らしい声を出す。
やわらかな髪の毛にほおをよせると、赤ちゃんのにおいがする。
ああかわいい。

我が家、今や上の娘10歳。
だっこして「うーうー」と声を出す娘にほおずりしていた頃からもう10年。
このごろ娘は横浜通いをしている。
夏に横浜で行われるバレエ公演に出演するため、練習に通っているのだ。

頭だけでなく体で得る経験をたくさんしてほしいと母としては願いつづけてきた。
それがもう親なしで長野から横浜までかよっちゃうんだもんなあ。すごいなあ、とおもう。
「おかあさん、わたしバレエの練習がいやだと思ったことがいちどもないんだよ。
あと2年生のときから習い始めて1回しか休んだことないのが自慢なんだよ。」と
一泊合宿前日に、少し緊張がみられる娘がぽつりとつぶやいていた。
バレエバックには、シューズやレオタード、タイツなどがきちーんとたたまれてしまわれている。
ほんとうにバレエを踊ることがすきなんだとおもう。

娘もこれからさまざまな出来事に出くわし、過剰に自信をうしなったり、逆に恥ずかしいほど自分に陶酔したりと、
そんな甘酸っぱい時期をすごしていくことだろう。
そして出会った人、出会った経験の数だけ精神がふくよかになっていくことだろう。
「プロになるとかそういうのはいいから、いっぱい練習して楽しく踊りな」と声かけしている。







この連休には、ずっと教えてと頼まれていたミシンの使い方をおしえてあげる。
細かいことはまだまだだけど、






のみこみがはやいんだ。あれこれすぐに遊びだす。

子供は成長していく姿が見えやすい。
若いのだか若くないのだかわからない中年の自分自身、
子供のすがたに元気付けられることはとても多いと最近よく思っている。

それにしても、自分の子供はすごい!とおもえるのは、
どんな親にでも許される愚かな特権でしょうか。笑



2009.5.6







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