長野にきて11回目の冬。
年が進むごとに雪が少なくなってきている。
春の訪れのうれしさが半減してしまう....。
福寿草の黄色い花びらや、オオイヌノフグリの姿を見つける感激が薄れてしまう......。
雪に埋もれていた2月が今となっては懐かしいのが、切なくもある。
詩人まどみちおさん(もうすぐ100歳になられる!)。
年をかさねても、みずみずしい感受性を失うことなく、
雲をみつめ、つぼみを愛で、その感動を詩のかたちにされている。
すばらしい、と朗読家おつきゆきえさんが熱弁していらして、
以来、車の信号待ちで眺める雲の姿にも視線がいく。
確定申告を早く終わらせよう、終わらせようと自分の尻をたたいている日々。
事務作業などで発揮する集中力は、あまり魂つめすぎると疲れがぬけなくなるけれど、
適度にバランスがとれているときは心地がよい。
だから机にむかったり、珈琲いれたり、料理にうちこんだり、無心で掃除したり、と
手の動かし方を一日の中でいろいろに変えてがんばっている。
2009.2.5