Kさんの娘さんが通われているバレエスタジオの発表会のチケットをいただき、
娘とふたりで観に行く。

ステージは3幕で構成されていて
1幕は、上級やプロの方達で繰り広げられる「眠りの森の美女」のハイライト。
2幕は、3歳くらいのベビーちゃんから、スタジオで教えておられる先生までが
それぞれ日頃の成果を披露するバレエコンサート。
3幕は、総勢でバレエ劇「オズの魔法使い」。

すごい。
規模がなによりすごい。
(お金かかってるなあ〜、大変だろうな親....というのが下世話な話だが第一の感想。笑)

オズの魔法使いのバレエ劇、楽しい!とおもった。
セットは場面場面で変わっていく。
効果音がたぶんに盛り込まれる。
バレエでの劇は、パントマイムでの表現になるから、
観ている側もすごく集中する。
楽曲と舞台と踊り子。
小さい子からプロの男性までがひとつの演目で一体になる。

こわい魔女役をされていた女性、とっても魅力的だった。
表情ゆたかで、こちらへのアピールががんがん伝わる。
そしていさぎよく消える。
バレエって表現のひとつなのだ。
表現したいという気持ちが観客に伝わっていくここちよさを実感した。

ゲスト出演として全体をまとめていらした、
せんの細い、プロバレエ団所属の男性の方がいらして、
オズの魔法使いではブリキのロボット役をやっていたけれど、
リス役のちびちゃんたちが踊るとき、
とっても優しい表情で見守ってらしたのが印象的だった。
それもこのスタジオの発表会というくくりの中での表現のひとつなのだろう。
観ている側も安心し、なごやかな気持ちになる。

もうひと方、たくましい印象のごつめ(!)のダンサーの男性がひとり。
最初のクラシックの発表のときは、
見慣れない男性ダンサーという存在が気になってしょうがなかったけれど、
オズではライオン役をやっていて、とてもはまっていて、よかった。

「バレエ」といっても、さまざまなアプローチがあり、
広い意味での「表現」なのだ、ということがわかって、
今娘がバレエが楽しくて仕方がないのも、
バレエの技術を習っているにとどまらず、表現を学んでいるのが楽しいのだろう、と思うと、
バレエの経験は、彼女にとって将来的に
「何らか」の役にたったり、「助ける」手段になると思った。
好奇心旺盛でものおじしない彼女らしく、がんばってほしいな。
今回ドロシーとして主役をやった子。
あれだけの舞台の主人公になった、という経験はすごく大きなものだろうし、
もう表現の世界以外には生きれなくなるのでは....。(それってすばらしいこと!)



男バレエ衆をみていると、(ついつい見慣れないものだから気になってしまう...!)
「大人になるっていいことだな」と思った。
なぜならやはり小学生あたりは照れがある。
やらされてる感がどうしてもちょっとある。
それをこえて表現の手段としてバレエを自分のものにしたとき、
オーラがうまれているように思ったからだ。

シニアの方も4名ほどいらした。
舞台にたって踊っていらっしゃること事体すばらしいと思ったし、
堂々と踊れること、すごいとおもう。
ひとりすごく緊張されている方がいらして、心配しながらみてしまったが、
大きな覚悟をもって出場されたのでは、とその気持ちを思うと、
すごいことだとおもう。

こういうアマチュアの発表会って
人間味があっていい。
日頃の努力をぶつける舞台って、観ていて元気をもらう。

いい舞台をみさせてもらいました。
Kさん、ほんとにありがとう!


2007.7.15




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