受容




朝の光がきれい。
さわがしい鳥のこえで起こされるようになった。
布団の中が心地よくて、なかなかぬけだせずにいるけれど。

「あたらしい校長先生もねー、とってもいいひとなんだよー。」と
新学期がはじまって早々、娘が言う。
自然のことにとってもくわしくて、鳥や草のなまえをいっぱい知っているんだ、と
話が尽きない。
なんで知ってるの?と尋ねると、
休み時間にともだち数人と校長室にいって、
校長先生どんなひとかな、と“ごあいさつ”にいって、いろいろお話したらしい。

ひとのよさをそのまんまあかるく受け入れ、表現し、
自然に関わりやつながりを作り広げていく力は、
娘のもっともすばらしい面だとおもっている。
なかなかできないものだ。
すくなくともわたしは、校長室に遊びにいった記憶など一度もない。

娘くらいの頃の私は、すでに
教師とかけひきをしていた。
気に入られることとかを意識していた。
そんな自分のズルさも自覚していて、その自覚は年を経るごとに、
自分への自信を失わせ、自らを内へ内へと追い込んでいったような気がする。

未だにわたしはその意識が自分の中での大きな壁だと認識しているので、
娘のもっているストレートな天性のテンションには、
学ぶところが多々あるようにおもっている。

うらがえせば、
おせっかいで、うるさくて、ちょっとぬけているんだけどね。笑



2007.4.13



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