枝の先に
すこし湿った空気がぬくたく、眠気をさそう小春日和。
案の定、あちこちのさくらの木の枝先で、
ポップコーンがはじけるように、つぼみがひらきはじめた。
山も春を迎えた。
小学校の入学式のとき、
保護者代表のあいさつを、別のPTAの友人が立派につとめあげた時、
気持ちがふうっ、と軽くなった。
昨年度一年間背負っていた幼稚園でのPTA会長の役は
終わったんだ、という実感が、ようやく沸いた瞬間だった。
うっすら涙が出た。
用があって、ひさしぶりに幼稚園に顔をだした。
園児達は、あたたかな日射しのふりそそぐお庭で、
土をいじり、水をまき、きゃあきゃあいって遊んでいた。
あたらしく入った年少さん、かわいいなあ。
あれ、新しい遊具がはいってる。
先生、おひさしぶり!....なんてあれこれ。
うちの子はもういないんだなあ、なんて思っていたら、
警察の方のお話を、黄色い帽子をかぶって体育座りで聞いている一年生に遭遇した。
ちょうど交通安全教室をやっていた時間。
今日は帰ってきたら、どんなことを話してくれるだろうか。
見ていたことは内緒に...。
2007.4.12
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