Saxophoneを教えていただいている先生のリサイタルが開催された。

わたしが今習っている先生はクラシック専門の演奏家。
それまでのわたしの中の「サックス」は、ジャズやバンドなどでの奔放なイメージだったのだけれど、
はじめて教室見学にいったとき、先生の奏でる音は、ほんとうに美しかった。
フルートのようなクラリネットのようななんとも柔らかく繊細な音で、えらく感動して、絶対この先生に習おう!と思った。

だけど、そもそもクラシックサックスの演奏は聞いた事がなくて、いまいちイメージがつかめないところがあった。
そういう意味でも、今回の先生のリサイタルをとても楽しみにしていた。

ホールにいっぱいのひとがいて、高校生とかからご老人まで年代層が幅広く、先生の活動の広さが伺われた。
ピアノの方とふたりでの演奏。テーマは-PEACE-。
ピアノやヴァイオリンのためのソナチネやソナタをサクソフォーン用にかきおろしたものや、
デザンクロ(サクソフォーンの世界では超有名な難曲らしい。音の激しい流れに圧倒!)、
また風の谷のナウシカの組曲5つメロディー(うつくしかった...娘に聞かせたかった....久石譲さんも長野ご出身らしい)など、
吸い込まれるってこういうことか、というあっというまの二時間だった。
腹の底からの感情が、サックスという楽器でもって音にかえられて強く放たれた、という感じ。涙してるひともいた。
先生の堂々とした立ち振る舞い、演奏にも、プロとしてのすごみを感じた。いい演奏会だった。








先生はサックス指導のために東京から新幹線で、長野に来られている。
先日、テレビのニュースで、開業10周年を迎えた長野新幹線の特集があったのだけれど、
東京上野の音大付属の高校でサックスを勉強するために、毎日新幹線で東京まで通っている長野の女子高生のことがとりあげられていた。
長野にいながらも、いろいろな機会がもて、可能性を伸ばすことができているのだなあ、とおもった。
わたしも田舎のおかげで音にあまり神経使わずに練習できる環境を得ている。恵まれているんだろうな。

......はやく気持ちよくふけるようになりたいな。







2007.10.5




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