スーパーの冷凍コーナーでハムカツを見つけると、
なぜか心浮き立っている自分に苦笑してマス。
かっぱえびせんをぱくぱくしながら、
口の中に何本はいるか試そうかと思った自分にはっとしてマス。
この季節、蕎麦屋であったかいのか冷たいのか迷いながら、頭のすみで、
けんちんうどんを汗たらしながらハフハフしているさだおさんのことを思っている自分がイマス。
ひそかにさだおファンです。丸かじりシリーズのファン。
(1987年からずーっと続いている「週刊朝日」の連載です。)
この一作一作、名人芸です。
よくもまあ話題のつきないものと感心させられます。
食べることにひたすら純粋です。結果みごとなまでに「負」がない。
故中島らも氏が書評で、「東海林さんほどのエンターテイナーはいない。完璧なプロである。ー中略ー
中にはとてもブルーな日だってあるはずだ。東海林さんはそんなことを毛ほども感じさせず、
何年、何十年と書いてこられた。これはプロの職人の技だ。」と言っています。
ワタクシ頭ぶんぶん降ってうなずかせていただきます。
入院するとき、ごっそり持ち込んでいきましたよー。
連日さだおワールドに逃げ込みました。今思えばある意味恩人ですね。
さすがに退院近くなると読み手側としての感覚もにぶってきて、
旦那にシャーロックホームズの文庫を差し入れしてもらいましたが。
文庫化されたものは現在20巻を超えています。文春文庫です。
読んでも読んでもまだある、という贅沢が味わえます。
「食」することに意欲がわかないこれからの灼熱の日々、栄養補給におすすめです。
2006.7.19
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